南アフリカのスラム街で、不良を意味する「
ツォツィ」と名乗る一人の青年(プレスリー・チュエニヤハエ)の物語である。彼は仲間たちと恐喝や窃盗をして生きていた。ある日、金持ちの車を盗んだら、後部座席に生後数カ月の赤ん坊を発見する。このどうしようもないワルが、小さな命を前にして何かに目覚めていくというストーリー。
駅構内で物ごいをしている足の不自由な男がいた。その金を巻き上げようと近づいた彼は、その男に「そんな体になっても、なぜ生きているんだ」と尋ねた。そのとき男がこのセリフを言った。貧富の差が激しいアフリカの地でも、太陽は均等に降りそそいでいるのである。
この映画の結末が面白い。DVDには、監督の手による3パターンの結末が収めてある。さあ、あなただったらどの結末を選ぶだろう。DVDだからこそ、こうした楽しみ方ができる。
2007年4月公開、本編1時間35分。発売・インターフィルム、4935円=プレミアム・エディション。
ツォツィ