この10年で日本の雇用現場はすっかり変貌した。リストラや事業の組み替えを名目にした出向・配転・転籍、成果主義の押しつけが招く過酷なノルマ、正社員から非正社員へのシフトなど、働く側から見た職場環境は悪化の一途。M&Aでトップが交代した途端に始まる性急な経営変革に、追いつめられるケースもある。
こうした変化は、景気が回復傾向になっても止まるものではない。昨年まで9年連続3万人を超えた自殺者は減る気配を見せず、「過労死」は「karoshi」として世界的に知られるように…。
人を大切にしなくなった会社で何が起きているのか。経済ジャーナリストの著者が、サラリーマンの心の闇に迫り、血の通った職場環境を取り戻すためのヒントを探る。
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岸宣仁著、朝日新書、735円)
職場砂漠−働きすぎの時代の悲劇