心中抄
主人公は、45歳の作家である「私」。一回り年下の女との逢瀬を重ねる中、私は幼い頃の自分に思いを馳せる。
保育園に行かず、ぼんやり川を見て過ごしたこと。小学校に忍び込んで先生の万年筆を盗み、友だちを殴り、教室で立たされたこと。自分だけは死ぬはずがないと、学校の屋上の縁にぶらさがり、走ってくる車に飛び込んだこと。親からも先生からも匙を投げられた私を可愛がってくれた芸者・雪乃とのこと。
だが、彼女は心中によって命を絶ち、大人になった私もまた、女と2人、闇の中の黒い橋を渡ろうとしていた。
過去を思い返すうちに、現実と虚構の境が曖昧になっていく。私が求めているのは何なのか。そして私にできることとは…。
故郷・新潟を舞台に幼少時の記憶を甦らせ、自身の原風景を描き出す。
(藤沢周著、河出書房新社・1470円)
心中抄
<< さよなら、そして こんにちわ | 本ナビ!by TamecomTOP | 茶々 −天涯の貴妃(おんな)− >>






![花より男子 ファイナル PHOTO BOOK (フォトブック) 2008年 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51i8Ko16BxL._SL160_.jpg)



