作家のうしろ姿
文壇のライバル関係として一時期有名だったのが、丹羽文雄と舟橋聖一。丹羽氏は自ら出資した同人誌「文学者」から多くの作家を出し、丹羽部屋の異名を取った。
一方の舟橋氏は有名作家を集めた「キアラの会」を主宰、当時の紀伊国屋社長・田辺茂一氏と組んで無料の文芸誌「風景」を出していた。
「風景」の創刊時から編集に携わった著者が、寄稿した多くの作家の思い出を語っている。いわば軽い印象記で、遠藤周作創設の宇宙棋院が1年でおしまいになったという、おそらくは伝聞の誤解もある(実際は遠藤死後も黒井千次会長に代わり継続)。
しかし、川端康成にはじまり、谷崎潤一郎、三島由紀夫、井上靖、司馬遼太郎、吉行淳之介、遠藤といったきらびやかな有名作家がずらりと並ぶエピソードは圧巻といえる。(高知新聞社・1900円、山本有光著)
作家のうしろ姿
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