迷子の警察音楽隊

 長い間、敵対していた隣国に招待され、イスラエルへとやってきたエジプトの警察音楽隊のオジサンたち。だが、空港に着いた瞬間、迷子に。さあ、どうする?

 波瀾(はらん)万丈な物語かと思うかもしれないが、それがまったく正反対。口下手を通り越し、何を考えているのか分からないおじさん連中が、オロオロするでもなく、周囲に流されるまま行動する。その空気の読めなさがなんとも面白い。また、無口だからこそ、背中で語られる哀愁にそれぞれの人生を感じ、ホロリとさせられてしまうだろう。

 とはいえ、爆笑し、号泣できる作品ではない。ある意味、とても難しい。情報を与えられることに慣れ、そのような作品が乱発される現在、劇中の空気や間から読み取ることを求められると、自分の中で即座に消化しきれないからだ。そうではない方もいるだろうが、私はその場で良作かどうかも判断できなかった。それゆえ、時間がたつにつれ、じわじわと侵食し出し、結局、もう1度見たくなってしまう。噛めば噛むほど味が出てくる、まさに中年の生き方のごとき作品なのだ。

迷子の警察音楽隊

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「迷子の警察音楽隊」

 2007年/イスラエル、フランス 監督/エラン・コリリン 出演/サッソン・ガーベイ     ロニ・エルカベッツ 第20回東京国際映画祭グランプリ作品。 各国の映画祭でも各賞を受賞しているが、特にカンヌ国際映画祭のある視点部門の”一目惚れ”賞ってこの作品のた

2007年12月27日 It's a wonderful cinema

「迷子の警察音楽隊」感想

「迷子の警察音楽隊」噂通り、開始早々、カウリスマキや、ジム・ジャームッシュっぽい、可笑し哀しい、すっとんきょうな間とかのある映画でした。が、ラストまで見終わった感想は...

2007年12月29日 ポコアポコヤ 映画倉庫