ダイイング・アイ
見ず知らずの男に襲われて頭の骨を折る重傷を負った慎介は、刑事から犯人の素性を知らされる。相手は、1年半前に自分が車で轢き殺してしまった女の夫で、すでに自殺したという。
だが、慎介は事故の記憶を失っていた。なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのか。記憶を取り戻すため、当時働いていた店のオーナーや同棲中の恋人などに事故の状況を聞こうとするが、誰もが詳細を語ろうとはしない。そればかりか、慎介が調べることを止めようとする。
周りの人間の行動に不信感を募らせる慎介は、ある日、自分を見つめる目に気づく。それは、自分が殺したはずの女のものと酷似していた。
一体、何を信じればいいのか。誰もが少しずつうそをつき、誰かを陥れようとする戦慄のクライム・ノベル。(光文社・1680円、東野圭吾著)
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