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災厄



 妊婦ばかりを狙った連続殺人事件の容疑者は、都内進学校に通う16歳の男子高校生。産婦人科外来で妊婦を殺した少年はその場で取り押さえられ、一連の犯行を自供した。

 妊娠5カ月目の美沙緒は、夫が少年の弁護を引き受けたと聞き、ショックを受ける。最後の犯行場所は美沙緒が転院予定の病院で、自分が狙われていたかもしれなかったのだ。さらに、夫が少年の弁護をすることがマスコミを通じて世間に知られるようになると、生活は一変。ネットには美沙緒の個人情報も流出し、自宅郵便受けは誹謗中傷の手紙やカミソリの刃、ゴミで溢れかえり、脅迫電話やスパムメール、悪意ある噂に追いつめられていく。そして、夫に対する疑惑も…。病んでいるのは誰なのか。現代社会の病理をあぶりだす。

 (永嶋恵美著、講談社・1785円)

災厄


2007/12/07(金) 本ナビ トラバ(0)


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