小学校高学年からグレ始め、中学、高校と不良として過ごした筆者。一念発起して大学進学、母親の死を乗り越えて6度目の挑戦で司法試験に合格し、弁護士として歩み始めるまでの軌跡(奇跡?)を描く。
世の中に合格体験記は数多く、受験生は有り難く拝読して夢を疑似体験する。大半はうまくいかないのだが、受かってしまえば「何だ、こんな本」とチッポケに思えるから不思議だ。
本書は、そんな「合格体験記」ではない。過去の経験を脚色しないで淡々と書いているから嫌みもない。「社会にはいろんな人がいるもんだ」とは思いつつ、「自分にはマネできないな」と実感した。
(講談社+α文庫・680円、
金崎浩之)
ヤンキー、弁護士になる